ケガ明けのNBA選手が重視する「鍛える前の整え方」
NBAデトロイト・ピストンズのポイントガード、ケイド・カニングハムは、ハードなシーズンを戦うためにオフ期間の体づくりを見直している選手の一人です。特に注目したいのは、単にウエイトを増やす、走り込むといった発想ではなく、回復や水分補給、体調の変化を細かく観察する姿勢です。
筋トレ好きの男性ほど「追い込むこと」に意識が向きがちですが、トップアスリートの現場では、どれだけ良い状態で次の練習に入れるかが重要視されています。これは、仕事や家庭と両立しながら鍛える日本の社会人にも参考になる考え方です。
海外で注目される理由
近年のアメリカのスポーツ界では、トレーニング量そのものよりも、睡眠、栄養、電解質、ストレス管理などを含めた総合的なコンディショニングが注目されています。汗をかく競技では、水だけでなくナトリウムやカリウムなどの電解質をどう補うかもパフォーマンスに関わるテーマです。
カニングハムのようなガード選手は、試合中に急加速、方向転換、ジャンプ、接触を何度も繰り返します。筋力だけでなく、神経系の反応、呼吸、集中力を維持する必要があるため、体内環境を安定させる工夫が欠かせません。
日本男性向けのポイント
日本のジム利用者に置き換えると、重要なのは「毎回限界までやる」よりも、「続けられる状態を作る」ことです。特に30代以降は、睡眠不足や飲酒、長時間のデスクワークによって、同じメニューでも疲労の残り方が変わります。
- 筋トレ前後の体重変化で汗の量を把握する
- 水分だけでなく食事から塩分やミネラルを意識する
- 高重量の日と軽めの日を分けて関節の負担を減らす
- 睡眠時間が短い日は記録更新を狙わない
- 疲労感、息切れ、集中力低下をトレーニング日誌に残す
電解質ドリンクを使う場合も、甘味料や糖質量、塩分量は商品によって差があります。普段の食事で塩分が多い人は、むやみに追加するより全体のバランスを見ることが大切です。
実生活での活かし方
1. トレーニングを「準備、実行、回復」で考える
仕事終わりにジムへ行く場合、到着してすぐ高重量に入るのではなく、軽い有酸素やモビリティで体温を上げるだけでもケガ予防につながります。トレーニング後はプロテインだけで済ませず、炭水化物、たんぱく質、野菜、汁物などで回復に必要な材料を入れたいところです。
2. 水分補給は季節で変える
日本は夏の湿度が高く、冬は暖房で乾燥しやすい環境です。真夏の脚トレやランニングでは汗の量が増え、冬でも厚着で想像以上に水分を失うことがあります。喉が渇いてから一気飲みするより、運動前から少しずつ補給する方が現実的です。
3. 追い込みより「翌日の動ける感覚」
筋肉痛が強すぎて階段がつらい、仕事中に眠気が抜けないという状態が続くなら、メニューが今の生活に合っていない可能性があります。週3回でも、各回の質と回復が噛み合えば十分に体は変わります。
注意点
ケガや病気からの復帰、呼吸に不安がある場合は、自己判断で高強度トレーニングを再開しないことが大切です。胸の痛み、強い息切れ、めまいなどがある場合は医療機関に相談してください。また、サプリや電解質製品はあくまで補助であり、睡眠不足や栄養不足を帳消しにするものではありません。
まとめ
カニングハムの取り組みから学べるのは、強くなるためには回復を軽視しないということです。水分、電解質、睡眠、疲労管理を整えるだけでも、筋トレの質は変わります。日本の忙しい男性こそ、根性で追い込むだけでなく、明日も動ける体を作る視点を取り入れてみてください。
参考: Cade Cunningham Shares His Training Plan for Making This His Healthiest NBA Season Yet