後発でも勝てる市場はある
米国の健康食品ブランド、Bloom Nutritionがサプリから飲料へ広げた事業で大きく伸びています。なかでも炭酸エナジードリンクは発売初年度に売上1億ドル超とされ、同社の売上の大きな柱になりました。注目点は、まったく新しい発明ではなく、すでに強豪が多い市場へ後発で入ったことです。
創業者が重視するのは、先行企業が市場を教育してくれた後に、まだ埋まっていない不満や空白を探す考え方です。日本のビジネスパーソンや副業を考える男性にとっても、これは商品企画や独立準備のヒントになります。
海外で注目される理由
同社は以前、グリーンパウダー系の健康食品で成長しました。先行ブランドが高価格帯で知名度を広げる一方、Bloomは比較的手に取りやすい価格と量販店での販売に着目。消費者がすでに興味を持ち始めたタイミングで、買いやすさを武器にしました。
エナジードリンクでも同じ発想です。レッドブルやモンスターなどがある激戦区で、あえて市場の形は大きく変えず、細身の缶や炭酸飲料という見慣れた形式を採用。そのうえで、味、成分イメージ、デザイン、ターゲット層のズレを調整しました。
日本男性向けのポイント
日本で置き換えるなら、コンビニ、ドラッグストア、Amazon、楽天など、消費者がすでに買う場所に合わせる発想が近いでしょう。副業で食品、ガジェット、メンズ美容、健康系サービスを考える場合も、完全な新ジャンルを作るより、既存市場の不満を細かく拾うほうが現実的なことがあります。
見るべき空白
- 価格が高すぎて継続しにくい
- ネット専売で試しにくい
- 男性向け、初心者向けなど説明が足りない
- パッケージや購入導線が古い
- 口コミでは評価されるが販路が弱い
実生活での活かし方
まずは売れている市場を避けずに観察します。ランキング上位の商品、レビューの低評価、SNSの不満、店頭で目立つ棚を見れば、顧客が何を理解し、何に不満を持っているかが見えます。重要なのは、単なる安売りではなく、価格、販路、使いやすさ、見た目、説明のうち一つか二つを改善することです。
会社員なら、いきなり起業しなくても企画書、副業EC、小ロット販売、ブログや動画での需要検証から始められます。数字を見る場合は、売上だけでなく粗利、広告費、在庫回転、返品率も確認したいところです。表面上売れていても、利益が残らないモデルでは続きません。
注意点もある
二番手戦略はコピー戦略ではありません。商標、デザイン、成分表示、広告表現をまねると法的リスクがあります。特に日本で健康食品や飲料を扱う場合、薬機法、景品表示法、食品表示に関するルールへの配慮が必要です。カフェイン飲料なら過剰摂取への注意喚起も無視できません。
また、海外の成功事例は市場規模や流通網、広告費が日本と異なります。米国で売れた手法がそのまま日本で再現できるとは限りません。投資や事業資金を入れる場合は、生活費を圧迫しない範囲で慎重に判断しましょう。
まとめ
混み合う市場は、必ずしも避けるべき場所ではありません。先行企業が需要を証明し、消費者に知識を広めているなら、後発にも勝ち筋があります。大切なのは、誰がまだ満たされていないのか、どの小さな変数を変えれば買いやすくなるのかを見極めることです。発明より観察力。これが、今の事業づくりで使える二番手戦略の核心です。
参考:His New Product Sold More Than $100 Million in One Year. Here’s His Strategy